人は必ず人と携わって何かを成し遂げ、生きています。どのような仕事も、生活も、人と人が協力し合い、個人の力を発揮し、より良い成果がなされます。そのためには互いに人を認め、尊重し、思いやりを持って接し、豊かな人間関係を築いていくことが大切です。
どれほど人を大切に思う心、思いやる心を胸に秘めていても、それを表現しなければなかなか伝わりません。当然のことながら、伝わらなければ良い人間関係には結びつかないのです。
そうです、もともと人が持っている相手の方への敬意や思いやりの心を、伝わるように表現するのがマナーであり、豊かなコミュニケーション力です。それは人間関係における「おもてなし」の心と行動でもあります。また、人間関係の潤滑油になり、心が暖まる豊かな人間関係へと繫がっていくのです。
「おもてなし」=接遇とは、心から、相手に喜んで頂きたい、心地よくなって頂きたいと思い、それを行動に移します。そのことにより、おもてなしをする人の心と、される人の心が触れ合い、それが感謝と喜びとなって呼応し満足の相乗効果を作り上げるものです。働く側であるスタッフが心のこもったおもてなしをすることで、お客様の心に響き、互いに感謝と喜び、満足感を得ることができます。そしてそれは、商品、サービス、そして労働に付加価値を創造し、働く側も仕事に対する充実感や誇りを得ることができます。
これは接客業だけにとどまらず、全ての仕事、そして人間関係において同様のことが起こります。沢山の感謝と喜びある人間関係は心の充実感を生み、心を豊かにしてくれるはずです。そしてその喜びは必ず「また会いたい」という想いを芽生えさせ、より良い人間関係が継続していきます。
このおもてなしの心、マナーや豊かなコミュニケーション能力を身につけて頂くことにより、人が毎日の生活の中で、より良い人間関係を築き、より心豊かに人生を謳歌するためのお手伝いをさせて頂ければ幸甚です。